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新入生歓迎号を発行しました!

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新入生歓迎号を発行しました!

早稲田スポーツ新聞会です!

早スポは、「全ての体育各部に光を」との思いを信念に65 年以上早稲田スポーツの魅力を伝え続けてきた、学内唯一のスポーツ紙を発行しているサークルです。

日本各地に行っての各部活への取材と、新聞やHP、SNSによる情報発信を日々行っています!

今回は4月1日に発行した「新入生歓迎号」の中から、早大野球部OBの和田毅さんを取り上げます!

 「どうせ大学で野球をするなら、神宮でやりたい」。和田がそう思うようになったのは、父の影響が大きい。小学校1年生で野球を始めた和田は、日体大野球部出身である父に、日頃から「神宮で野球をすることの特別さ」、そして「早慶戦の舞台への憧れ」を聞かされていた。その言葉は和田の心に強く刻まれ、東都大学野球連盟や東京六大学野球連盟に所属する大学への進学を望むようになる。そして、関東の大学への指定校推薦が充実していた浜田高校に入学。高校時代は全国高等学校選手権に2度出場し、3年時にベスト8に進出。早大の推薦入試の受験資格を得た和田は、見事にそのチャンスをつかみ、早大野球部への仲間入りを果たした。

 入部後、故障を覚悟で投球フォームを変えたことにより、高校時代は120キロ台だった球速が140キロ超まで上昇。1年秋に公式戦デビューを果たすと、2年からは先発に転向し、同時に背番号を18に変更した。3年冬にはプロへの道が明確に見えてきたという和田。4年時には、エースとして早大の春秋連覇に貢献した。満員の早慶戦で優勝を決めた瞬間は、和田にとって「最高に幸せな思い出」だ。さらに和田は、当時江川卓氏が持っていた東京六大学リーグ戦の通算奪三振記録(443個)を476にまで更新する。新聞で記録を知った和田は、奪三振数が400を超えたあたりから記録更新を意識し始め、ついに秋の法大戦で444個目の三振を奪取した。この大記録の達成について、「大学時代も、プロ生活時も打者を追い込んだら三振を狙うことを意識していた」とその要因を教えてくれた。

「早大生、そして早大野球部としての誇りがある」。和田は4年間を通して「早稲田」の名を背負うことを強く意識していた。創部から積み上げてきた伝統と強さを持つ「早稲田」の重みを感じながら、4年時にはチームを連覇に導いた和田。後輩たちも昨年、和田と同じように春秋連覇を成し遂げた。六大学最多となる48度目の王者に輝いたチームにも、伝統と強さは引き継がれている。

大学4年間で、自分のやりたいことを見つけられる人ばかりではないだろう。しかし大学生活は「可能性しかない」と和田は言う。今まさに人生の岐路に立つ新入生に対し、和田は「うらやましい。僕ももう一度やってみたい」と語った。「一生ものの友人と出会うかもしれない4年間を満喫してほしい」。これは、新たな早大生に向けた「先輩」からの言葉だ。

◆和田毅(わだ・つよし) 1981(昭56)年2月21日生まれ。島根・浜田高出身。2003(平15)年人間科学部卒。2002年プロ野球ドラフト会議にて、自由獲得枠で福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に入団。日米での22年間の現役生活中、第一線で活躍した。現在はソフトバンクの球団統括本部付アドバイザーを務めている

(記事 田中瑠花)

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