2024年12月29日。
肌を刺すような凍てつく寒風が吹く中、私黒澤は箱根の温泉街からほど近い山の中にあるここ“夕日の滝“を訪れた。紅葉を終えた枯れ葉が地面を覆い、日陰では霜が張っている。そんな寒い時期に私がここに来た理由は滝行を体験するためである。前日には伸び放題だった髪の毛をバリカンで丸め、ふんどしの上から行衣をはおり準備を終えた私の前に現れたのは轟轟と水が降り注ぐ夕日の滝であった。

(今回は足柄修験の会が主催する滝行に参加しました。)
20メートルほどの崖上から水が降り注ぎ、その音が朝の穏やかな山の中に響いている。修験の会の指導員が水温を計ると水温はわずか5度ほど。
滝に入る前にいくつかの儀礼をおこない、いざ滝へ。

(参加者は10人ほど。中には女性も何人かいた。)
寒いのはもちろんだが何より水が痛い。前が見えない。そしてやはり寒い。
この三重苦は耐え難く、私は自分の死を感じ滝から避難した。「まだ一分もたってないぞ」という声が遠くの方から聞こえ、私は深く考える余裕もなくまた滝に入る。
結局大して耐えることはできなかったが、滝から出ると妙な覚醒感や達成感を感じ、一緒に滝に入っていた参加者と握手をした。だが、そんな感傷に浸る間もなく尋常ではない寒さによって私たちは修験の会が用意してくれていたサウナに飛び込んだ。

(火渡りも体験させていただいた。)
冬の滝行。かなりきついが、私としては非常に興味深い経験になった。
寒い冬にこそ是非参加してみてはいかがだろうか。